前回の小史(65)では、カトリック名古屋教区が作成した『美濃・尾張キリシタン巡礼マップ』(カトリック名古屋教区宣教司牧評議会殉教者顕彰委員会編、2022年2月)をご紹介した。このマップは、名古屋教区のホームページ内にある「資料室」から無料でダウンロードできる。地図としての使いやすさに加えて、各史跡の背景を簡潔にまとめた解説が添えられている。初めてキリシタン史跡を訪ねる人でも、どんな場所なのか、どのような歴史があったのかがひと目で分かるよう工夫されており、手元に置いておくと役立つ資料ではないだろうか。
今回は、そのマップの基礎資料となった書籍『東海・北陸のキリシタン史跡巡礼 あかしする信仰』を取り上げたい。発行元はマップと同じくカトリック名古屋教区宣教司牧評議会で、刊行は2012年。教区内の信徒や関係者向けに作られた書籍のようで、全256ページのフルカラー版である。写真や図版も多く、読み物としても資料としても充実している。現在の入手方法ははっきりしないが、私は古書店の通販サイトで偶然見つけることができた。関心がある方で入手できない場合でも、同じく名古屋教区のホームページ内にある「資料室」から全ページを閲覧することができるため、内容を知るうえで困ることはないだろう。

















