
クリスマス前の四週間のことを「アドヴェント」(待降節)と呼びます。これは、ラテン語の「アドヴェントゥス」という「到来」や「到着」という意味の言葉が語源となっています。クリスマスにお生まれになられたイエス・キリストが、この世界に到来されたことを楽しみに待ち望む期間のことを「アドヴェント」というのです。
この季節に有名なのは「アドヴェント・カレンダー」でしょうか。

これは、12月1日からカレンダーをひとつずつめくるごとに、何か小さなプレゼントをもらいながら、24日の最大の神からのプレゼントであるイエス・キリストを受け取る備えをするという、心づもりの準備として定着しています。
また、「アドヴェント・クランツ」といって、4本のろうそくを灯す常緑樹で飾られた燭台を備えるという習慣もあります。これは、アドヴェントの日曜日が来るたびに、ろうそくを一つずつ灯していき、4本のろうそくすべてに火が灯ると、クリスマスがやって来るという備えをするものです。このように、アドヴェントの季節には、さまざまな飾りや小さなプレゼントを準備することを通して、クリスマスを待ち望む備えをしていくのです。
クリスマス前の四週間のことを「アドヴェント」(待降節)と呼びます。こは、ラテン語の
「アドヴェントゥス」という「到来」や「到着」という意味の言葉が語源となっています。
クリスマスにお生まれになられたイエス・キリストが、この世界に到来されたことを楽しみに待ち望む期間のことを「アドヴェント」というのです。
この「アドヴェント」の元の言葉であるラテン語「アドヴェントゥス」から派生した英語に「アドヴェンチャー」という言葉があります。「冒険」と訳される言葉です。これも、このクリスマスの意味を私たちにわかりやすく示してくれます。アドヴェントというクリスマスを待ち望む季節には、神が大アドヴェンチャー、大冒険をして、この世界に生まれてくださったという事実に目をとめるのです。というのは、イエス・キリストは天では神として歩んでこられたお方なのに、誰にも気づかれず、小さな馬小屋で赤ちゃんとしてお生まれになられるという大冒険をなさりながら、この世界にお生まれになられたからです。
神さまご自身が人間の赤ちゃんとしてお生まれになられる。これほどの大冒険はありません。
実際に、ユダヤの地域にメシア(救い主)が生まれたという知らせを、東方の博士たちによって知らされた当時、ローマ帝国でユダヤ地区の総督であったヘロデは、2歳以下の赤ちゃんを皆殺しにする命令を出したのです。神の大冒険は、力を振るうことによってではなく、愛を届けるためになされました。ここにクリスマスの意味があります。大きな力を捨てて、誰かの近くに寄り添う愛です。こういう聖書の言葉があります。
クリマスマの季節は、この暗さと明るさ、寒さと暖かさのコントラストをはっきり感じる季節です。
クリスマスのことを「光の降誕祭」と呼ぶことがあります。
「降誕祭」というのは「クリスマス」のことです。神の御子であられるイエス・キリストがお生まれになられたことをお祝いする日です。
オランダの画家、レンブラントは、光と闇を描き出す画家として知られていますが、クリスマスの絵はいつも、生まれたばかりの赤ちゃんが光のみなもととなるように描き出しました。

「神は実に、そのひとり子をお与えになったほどに世を愛された。
それは御子を信じる者が一人として滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。」
ヨハネの福音書3章16節
ぜひ、クリスマスを待ち望むこのアドヴェントの季節に、私たちに届けられている神からのプレゼントである主イエス・キリストの愛を受け取る備えの季節としてお過ごしください。
笠松キリスト教会牧師 鴨下直樹
