チャペルニュース ChapelNews

 最近、春になると「イースター」という言葉を耳にする機会が増えました。お菓子のパッケージでも、「イースターパッケージ」と呼んで、ウサギやひよ子の描かれた絵のプリントされたお菓子がお店に並びます。
このイースターというのは、ヨーロッパの春のお祭りというイメージが生まれつつあるのかもしれません。 私自身、3年半の間ドイツで生活したことがあります。ドイツの冬はとても長く、日本人の私からすると、体感的には10月ごろから3月末までは日本でいう冬の季節というイメージがあります。
この季節になると、私は不思議と日本のセミの音が懐かしくなります。あまりにも寒い日 が続くので、セミの鳴き声を聞きながら汗を流すあのベタベタした嫌な感じが、恋しくなるのです。
私が住んでいた地域はそれほど雪が降る地域ではありませんでしたが、暗く寒い日々が長く続くので、本当に春を待ち焦がれる気持ちになるのです。 

 
私の個人的な経験ですが、ドイツで春が来たと感じる最初の知らせは、牛や羊を飼っている芝生に、冬の間溜め込んだ「堆肥」をまくところから生じる強烈な匂いです。
冬の間溜め込んだ堆肥を芝生にまくことで、枯れた芝生に栄養を与えようという習慣なのでしょう。あまり素敵な思い出とも言えませんし、この時期はとにかくひどく匂うのですが、まもなく春が来るのかと思うと不思議と許せるのです。 
ちょうど、それはイースターの季節と重なります。イースターというのは、主イエス・キリストの復活をお祝いする日です。
長い冬が終わり、春を迎える頃に教会ではイースターをお祝いするのです。食べるものの少なかった時代のことです。
厳しい冬を乗り越えて、教会に集まる子どもたちに何かイースターの喜びを知らせるプレゼントを子どもたちに送りたいと考えた教会の子どもたちの教師は、たまごにカラフルな色をつけて春を迎えたばかりの芝生に隠して、子どもたちを喜ばせました。
イースターたまご探しです。その時、たまたま姿を見せたうさぎを見つけた子どもたちは、「イースターになるとうさぎがカラフルな色つきたまごを産むんだよ」と噂するようになりました。

その習慣はヨーロッパの各地で広がり、こうしていつの間にかイースターになるとうさぎが色とりどりのたまごを産むという言い伝えが広がるようになったのです。
そして、どこの教会でも同じようにイースターエッグとうさぎを発見する子どもたちが増え広がっていったのです。 いつの間にか、イースターエッグは、キリストの復活のシンボルとなり、うさぎは春を告げるメッセンジャーとして受け入れられ、この2つがイースターのシンボルとなっていったのです。 

イエス・キリストは死の殻を破って復活されました。これが、イースターのメッセージです。長く、暗い冬を打ち破って暖かい春の知らせを告げるうさぎも、イースターの主役にぴったりです。
イースター、それは私たちの暗く、悲しい気持ちを温かくする知らせです。
死はすべての終わりではなく、神はその先に永遠の平安の世界を備えていてくださる、これがイースターのメッセージです。
みなさんも、このイースターのメッセージを受け取って、共にイースターをお祝いしましょう!


 笠松キリスト教会牧師 鴨下直樹