主日礼拝メッセージ ノアの箱舟5「平和に潜む罠」2026/02/15

聖書箇所:創世記9章20-29節
鴨下直樹牧師

創世記9章20-29節「ノアの箱舟5 平和に潜む罠」

 いよいよ、今回でノアの物語の最後になります。 これまで、ノアの生涯を見てまいりましたけれども、本当に、ノアは神と共に歩んだということが分かる素晴らしい生涯でした。ところが今日の個所は少し違います。この最後のところでノアの失態が物語られているのです。

 私は聖書を読みながら時々思うのですけれども、聖書の中に現れる信仰者の姿というのは、いつも完璧ではないなと思うのです。信仰の父と呼ばれたアブラハムにしても、旧約聖書の代表とされるモーセも、あるいはあのダビデ王ですらそうです。誰もがどこかで過ちを犯しています。聖書はそのような信仰の人物の失態を隠そうとはしていません。ここでも同じです。ノアは神の目にかなう、ただ一人の正しい人物であったはずです。ところが、聖書はそのような正しい人、ノアの失態を描くのに何の躊躇もないのです。

“主日礼拝メッセージ ノアの箱舟5「平和に潜む罠」2026/02/15” の続きを読む

主日礼拝メッセージ ノアの箱舟4「虹の契約」2025/12/14

聖書箇所:創世記8章20-9章19節
鴨下直樹牧師(本日は姉妹による代読です)

創世記8章20-9章19節「ノアの箱舟4 虹の契約」

2025.12.14

 まず初めに今日はインフルエンザになってしまったために、この礼拝説教が代読という形になってしまいましたことをお許しください。そのために聖餐式や役員会、みなさんの相談会の予定もすべて変更となってしまいました。代読ですが、説教をお聞きになられて、みなさんがそこから神様の福音を聴き取ることができるよう願っています。

 さて、私たちは来年から新しい牧師を迎えるための準備をしようとしています。そのために牧師館の改修のことなども話し合うことになっています。新しい牧師を迎える時というのは、私たちもどこかで期待と不安が入り混じるような不思議な思いになることがあると思います。

 それと同じように何かを新しくこと始めるという時にも、私たちは新鮮な思いになります。新しい職場に行く、新しい車を買う、そのような時はもちろんですけれども、新しいノートを使う時でさえ、不思議な緊張感と楽しさがあります。これからどうなるのかという想像が、そこから膨らんでいきます。そこには、様々な期待があるのです。今日の聖書の個所も同じです。この天地を創造された神であられる主は、この罪に満ちていた世界を一度洪水によって滅ぼしてしまわれました。そして、ここから新しいことを起こそうとしておられるのです。私たちでさえ、新しいことを始める時には期待を込めているのですから、神ご自身が創造されたこの世界を、もう一度新しく始めようという時に、その神自身は、どんな思いだったのでしょうか。

“主日礼拝メッセージ ノアの箱舟4「虹の契約」2025/12/14” の続きを読む

主日礼拝メッセージ  ノアの箱舟3「大洪水の中で」2025/11/23

聖書箇所:創世記7章17節-8章19節
鴨下直樹牧師

創世記7章17-8章19節 「ノアの箱舟3 大洪水の中で」
2025.11.23

「船」という漢字があります。「舟」というへんに「八」と「口」という字を書きます。
この漢字はノアの箱舟に由来すると言われていると説明しますと、ドイツ人の宣教師たち
はこういう話が大好きなので目を輝かせて喜びます。舟にノアの家族八人がみんな入った。
箱舟の入り口から家族が船に入り込むと、神が戸口を閉じられたのです。この漢字の説明は
みなさんも色々なところで耳にされたことがあるだろうと思います。では、「舟」というへ
んに「万」という字と、「口」を書くとどう読むかご存じでしょうか?
私が神学生の頃のことです。当時私は岡崎教会でインターンの奉仕をしながら神学校に
通っていました。当時、岡崎教会は開拓教会で、ドイツ人の宣教師ベルンス・ラインハート
先生が開拓していました。このベルンス先生が、ある時私のところに「船」という漢字の「八」の文字が「万」と変えられた手書きの漢字を持ってきて見せるのです。「この字が読めますか?」と。私は、「先生、こんな漢字はありませんよ?」と答えながら、内心は、「こまった外国人だなぁ」などと思っていました。すると、この宣教師は私に、「そんなことは知っ
ています」と言うのです。でも、「どうしてもこの漢字を印刷したい。コンピューターでこ
ういう漢字を作ることはできないか?」という相談だったのです。今から30年も前の話で
す。それで私が、「残念だけれども、そういう新しい漢字を作ることは、僕のコンピュータ
ーでは出来ません」と答えますと、とても残念そうな顔をするのです。
数か月後、私が通っていた東海聖書神学塾の機関紙である「塾報」の表紙にこの不思議な
漢字が載っていたのです。どうやら、このベルンス先生は、この塾報の巻頭言を頼まれて、
この漢字の話をしたかったのだとその時になって気がつきました。
「舟」というへんに「万」と「口」という漢字はありません。それは、神様はすべての人
をお救いにはならなかったからで、八人だけが救われたから「船」という漢字はこの漢字に
なったのだと、塾報の巻頭言には書かれていました。宣教師らしいメッセージです。「救わ
れる者は少ない。だから、献身して牧師や、宣教師になる人がもっと必要なのだ」とその巻
頭言の言葉は締めくくられていました。

“主日礼拝メッセージ  ノアの箱舟3「大洪水の中で」2025/11/23” の続きを読む

主日礼拝メッセージ ノアの箱舟2「戸が閉ざされる前に」2025/10/12

聖書箇所:創世記7章1-16節
鴨下直樹牧師

創世記7章1-16節 「ノアの箱舟2 戸が閉ざされる前に」2025.10.12

 昨日から少しずつ雨が降り始めていまして、今週いっぱいは雨が続くそうです。毎日毎日雨がつづくと本当にいやな気持になります。私の父が、かつて小さな本を書きました。『ジュニアのはこぶね』というタイトルの本です。父が中学生の頃、雨が降って体育の授業ができなかった時に、当時の学校の先生が「今日はお話をしてあげます」とノアの箱舟の話をしたのだそうです。その経験が、この本のタイトルになったというわけです。父が若い時に聞いた、ノアの箱舟の話はとても印象的だったようです。後になって父が信仰をもつようになり、聖書の物語だと知るようになってようやく、その先生はクリスチャンであったかと気がついたようです。若い時、雨が降った時に、ノアの箱舟の話を聞いた。それは、父にとって衝撃的な話だったようです。だから覚えていたのだろうと思うのです。

“主日礼拝メッセージ ノアの箱舟2「戸が閉ざされる前に」2025/10/12” の続きを読む

主日礼拝メッセージ ノアの箱舟1「神との契約」2025/09/14

聖書箇所:創世記6章1-22節
鴨下直樹牧師

創世記6章1-22節 「ノアの箱舟1 神との契約」 2025.09.14

 この朝の説教の題を「ノアの箱舟1 神との契約」としました。今日は1ということですから、続きがあるということです。ノアの箱舟の話は、9章まで続いていますので、4回に分けてお話しすることになります。説教のタイトルとしてはあまり綺麗な題とはいえません。

以前、後藤喜良先生がヨブ記から4年にわたって説教をした時には、「ヨブの信仰その170」という題だったそうですので、それを思えば4回くらいまではまだ可愛いかなと思うところもあります。いつも、小林先生が、私のいない時に説教をしてくださっています。小林先生は、いつも礼拝の細目を作る時に、綺麗なタイトルをつけるなと感心しています。本当は、小林先生のような魅力的な説教題をと思うのですが、予定表を作る時に、説教がまだ完成していない状態で説教題をひと月分まとめてつけるので、私にはここまでが限界かなとも思っています。とまぁ、冒頭から言い訳じみた話からはじめて申し訳ありません。

“主日礼拝メッセージ ノアの箱舟1「神との契約」2025/09/14” の続きを読む