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聖書箇所:創世記7章1-16節
鴨下直樹牧師
創世記7章1-16節 「ノアの箱舟2 戸が閉ざされる前に」2025.10.12
昨日から少しずつ雨が降り始めていまして、今週いっぱいは雨が続くそうです。毎日毎日雨がつづくと本当にいやな気持になります。私の父が、かつて小さな本を書きました。『ジュニアのはこぶね』というタイトルの本です。父が中学生の頃、雨が降って体育の授業ができなかった時に、当時の学校の先生が「今日はお話をしてあげます」とノアの箱舟の話をしたのだそうです。その経験が、この本のタイトルになったというわけです。父が若い時に聞いた、ノアの箱舟の話はとても印象的だったようです。後になって父が信仰をもつようになり、聖書の物語だと知るようになってようやく、その先生はクリスチャンであったかと気がついたようです。若い時、雨が降った時に、ノアの箱舟の話を聞いた。それは、父にとって衝撃的な話だったようです。だから覚えていたのだろうと思うのです。
“主日礼拝メッセージ ノアの箱舟2「戸が閉ざされる前に」2025/10/12” の続きを読む前回、大垣藩の初代藩主であった石川康通(やすみち)(1554-1607)について触れた。康通は晩年にキリスト教に入信し、亡くなる前年に洗礼を受けた。
康通の死後、石川家は2代家成、3代忠ただ総ふさと続くが、忠総の時に大坂の陣の功績により、豊後日田藩へ移封となった。その後、大垣藩では藩主が短期間に交代を繰り返す時代が続いた(石川家 → 久松松平家 → 岡部家 → 再び久松松平家)。
寛永12(1635)年、この流れは一変する。摂津国尼崎藩より、徳川譜代の戸田氏鐵(1576-1655)が10万石で入封した。氏鐵は尼崎藩主時代、築城技術を認められ、大坂城の改築工事の総奉行に任命されたことがあった。また、4代将軍徳川家綱誕生時の「へその緒を切る役目」を任されるなど、彼の徳川幕府内における信頼の厚さは、きわめて堅固なものであった。
寛永14(1637)年、九州で島原の乱が勃発する。乱の原因は、島原藩(藩主松倉勝家)、唐津藩(藩主寺沢堅かね高たか)による苛烈な重税と、幕府が推し進める非情なキリシタン弾圧であった。幕府は、乱の鎮圧のため板倉重昌(重昌の父勝重は京都所司代在任中に「京都大殉教」(元和5(1619)年)に関与)らを派遣し、九州の諸大名に鎮圧と加勢を命じた。しかし一揆勢は原城に立て籠もって抗戦し、戦闘は長期化した。